「正直な話、私はマルクト以外がどうなろうが構わないんですよ。キムラスカが滅びようがダアトが崩壊しようが痛くも痒くもありません。――確かに、どちらにもそれなりに親しい知り合いは居ますが、だからと云って私の考えは変わりませんよ。――哀しくないのか?愚問ですね。人の死を理解出来ない人間にそんなことを聞いても仕方無いでしょう。……まあ、先程も言った通り、私はマルクト以外がどうなろうとも構わないんですが、ね。それなのにこうして私が動いているのは、私と違ってそれらがどうにかなることで哀しむ人がいるからなんですよ。――ええ。私にとっては、その人を含めての『マルクト』ですから。まあ、言ってしまえばその人が居なければマルクトだってどうだって良いんです。その人がマルクトに居てマルクトを大切に思っているからこそ、マルクトを守りたいと思うんですよ。――『その人』とは誰なのか?それはアナタの御想像にお任せします。…ああ、ただ、間違っても――天地が逆さになろうが、あのハナタレだけは有り得ませんから、悪しからず。それに、1人とも限りませんしね。ああ、この発言に限らず私の言葉を信じるか否かの判断もお任せしますから、御自由に考えて下さい」
「当然、答えを教えるつもりも義理もありませんが」